~水やりのポイント~
水やりにマニュアルはありません。植物の様子を見て、「水切れ」のサインに気付いてください。
<水やりは毎日するものではない>
水やりは、「一日何回」という絶対的な決まりはありません。あるとしたら、あくまで「めやす」です。植物や土の状態を見て、「水切れのサイン」に気をつけてください。
<どのタイミングであげる?>
鉢の土の表面がしっかり乾いたら上げてください。ただし、表面が乾いていても土の中が十分に湿っていることがあります。特に夏場のやりすぎには注意してください。もう一つの目安として、鉢を持ち上げてその重さで乾きを判断するのも良いです。
<どれくらいあげる?>
あげるときは、鉢底から水が出るくらいたっぷりと与えてください。
<水は上からかけない、株もとに優しく>
上から水をあげると、花が傷みやすくなる上に株が蒸れてしまいます。手で株を持ち上げて、株もとにやさしく水をあげてください。
<水やりは朝か夕方に>
日中の水やりは蒸れの原因になります。夏場の水やりは朝か夕方の、気温の低い時間帯に行ってください。
~置き場所~
置き場所は植物によって様々です。ラベル裏面の表記を見て、その植物にあった置き場所を選んでください。
<半日陰について>
「半日陰」とは、以下のような場所を言います。
●午前中半日だけ日が当たる場所 → 午後半日ではなく「午前半日」が良いです。
●木の下など、木漏れ日が指す場所。
●明るい日陰 → カーポートなど、半透明の屋根下など。
●「日陰」ではダメ → 花が咲かなくなります。
~肥料~
肥料は大きく「置き肥」と「液肥」の2種類があります。
<肥料の重要な成分「NPKについて」>
N:チッソ
植物体や葉を大きくするために重要な要素で、「葉肥え」と呼ばれています。
不足すると、葉が黄色くなったり、丈が伸びにくくなったりします。
逆にあげすぎると葉の色が濃くなり、花が少なくなることがあります。
また病気や害虫に侵されやすくなります。
P:リン
花や実をつけるために重要な要素で、「花肥え」と呼ばれています。
不足すると花付や実付が悪くなります。
K:カリウム
根を丈夫にするために必要な要素で、「根肥え」と呼ばれています。
また、組織を丈夫にし、病気や害虫への抵抗性を高める効果があります。
<速効性と緩効性>
肥料には施肥してすぐ効く「速効性」と、緩やかに効く「緩効性」の2種類があります。
「速効性」は肥料をあげすぎたとき根にダメージを与える恐れがあるため、注意が必要です。通常は「緩効性」を、重度の肥切れのときに「速効性」をつかうなど、使い分けすることをお勧めします。
<置き肥と液肥>
置き肥は土に置く固形のタイプの肥料で、水やりのたびに肥料分が溶け出します。置くだけでよく、しかも長期間効くものが多いため、お手軽です。
<液肥のポイント>
肥は液体の肥料で、薄めて水やりの代わりにあげるタイプが一般的です。速効性のため、
濃すぎにはくれぐれも注意してください。薄めにつくり回数を増やすと、失敗が少なくて良いです。
肥料は植物にとって、「食事」であり、あげすぎても良いことはありません。用法・用量を守って、正しくお使いください。