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概要

M&B FLORA Vol.24

M&B FLORA CATALOG 2020-2022 155ヤマシタフラワーズ 山下徳弥さんタイタンがNo.1な理由(当社調べ)山下 徳弥 さん1982年11代目の山下さんがボサギクの栽培をご両親とともに開始。1990年代、当時はまだ珍しかった秋出しパンジービオラの生産を始める。2000年頃よりハウスを少しずつ増やし、年間を通じて多品目化生産に取り組み、2014年に前身の山下園芸から株式会社ヤマシタフラワーズへ法人化。現在、施設はハウス30棟・露地圃場合わせて2.1ha。ラベンダー・チューリップなどの鉢物やペチュニア・ニチニチソウなどの花壇苗を年間60品目500品種を作付けしている。高品質な製品を安定して供給し続けることを目標としている。ニチニチソウ タイタンを発売してから今年で10年目。この10年の間には次々と特徴のある新しいニチニチソウの品種が出てきています。年間約10万ポットのタイタンを生産しているヤマシタフラワーズさん。これまでタイタン以外でも数多くの試作や生産にチャレンジしてこられたその経験から、タイタンを選ばれている理由についてお話を伺いました。『1万ポット作って1本枯れるかどうか』タイタンで安定した生産と出荷が可能に!山下さんの思うタイタンの良さはどんなところですかまずは草姿(荷姿)ですね。こんもりと咲き続けること、開花の揃いが良いことで出荷が安定します。また、タイタンは1万ポット作って1本枯れるかどうかというところまでロス率を減らすことができています。さらに、日本人が好むピンク系のストロベリー、アプリコット、アイシーピンク、など、かわいらしい花色が揃っていますね。山下さんは、過去に試験も含めタイタン以外の品種も数多く生産されていたと思いますが、現在タイタンを選んでいただいているのはどのような理由からでしょうか他の品種も試してみましたが、立ち性であったり、揃いが良くなかったり、シリーズ内の開花差が目立ちました。海外で見てきたニチニチソウで花が大きく花色が良いものも試しましたが、出荷後半で節間が伸びてしまいました。また、植栽後の状態が良くなく、思ったよりも結果がでませんでした。やはり平均的にできないものは生産者が作りづらく、継続が難しいと感じます。山下さんが思う、消費者が求めるニチニチソウはどういうものでしょうかそれは、コンパクトでポットパフォーマンスが良いものでしょう。売店などで節間が伸びていたり、見た目が良くないものは手に取ってもらえません。また、植えてからも簡単に育つというのが求められています。シリーズを通した高いパフォーマンスだけでなく、花色の追加も含め、改良を続けているタイタンだからこそ、10年もの間、ニチニチソウでトップに居続けられるのだと思います。「すべての生産工程が健全であること」で消費者のところで良いパフォーマンスを発揮しリピートにつながる。山下さんがタイタンを生産していて気を付けていることは何でしょうか消費者に長く楽しんでもらえる苗を提供するためには、全ての連携が大切です。まずはM&B FLORAさんのプラグ苗を使用することで定植から出荷まで、健全でストレスなく育てることができるようになりました。それが消費者のもとでより良いパフォーマンスが得られることに繋がっていると思っています。また、培養土もそうですが、以前は水分コントロールを注意していましたね。過湿にならないように、かなり気を使っていました。低温過湿で立ち枯れのリスクが高くなりますからね昔の生産者はニチニチソウの立ち枯れをとても気にしていましたが、タイタンが発売されてからは以前ほど気にならなくなりました。タイタンは低温時の根張りが良いです。今後、M&B FLORAに期待するタイタンやニチニチソウのことを教えてくださいニチニチソウの生産については、引き続き安定したプラグの育苗をお願いしたいです。花色についてはブルーハロ以外で濃いブルー系が欲しいですね。また、タイタンのパフォーマンスを維持しつつ、より高い耐病性をもった雨や多湿に強い品種が出てきたら理想ですね。消費者は、植えて失敗しなければ今年もニチニチソウを買ってみようと思います。日本の気候にあった更に強い品種が出てきて欲しいですね。ご期待に応えられるように、これからも良いプラグ苗を納品させていただきます。AAQ.1Q.2AAAAQ.3Q.4Q.5Q.6